2018年11月1日「アニマル・リーディング ボロという名の迷い犬」をわたしのブログに掲載させていただきました。
飼い主のM様とボロくんの絆の詩が詩誌「ホルス」に掲載されています。M様のボロくんへの愛溢れる詩です。
伝言
畑で仕事をしている私の少し離れたところに静かに座って待っている
田園に向かって歩くとどこからかやってきて先を歩く
散歩に行くのでしょうお供しますとでもいうように
振り向いて私がいないことに気付くと引き返してくる
放されて自由なのに散歩は一緒に行くものなんだね
身も心もボロボロになって辿り着いて我が家を終の住処と決めた
もとはどんな犬だったかもわからないほど変わり果てた姿だった君
枯れ葉がかさこそ音を立てる季節になると君のことを思い出す
畑仕事をしていて微かな音に振り返っても君はもうそこにはいない
その穏やかさはどこから来たのだろう許しはどこから溢れたのだろう
寄り添ってくれた深い瞳の優しい光君の生きた証を深く胸に刻もう
天に帰った魂は心の傷も身体の痛みの記憶も癒されたのだろうか
長い時を経た君からの伝言
光の世界のボロから僕のように虐待される子がいなくなりますように
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