皆さん、こんにちは。わたしは、マザーテレサとしてここに生きていたものです。
このチャネルの身体を借り、皆さんにお伝えしたいことがあります。
わたしが、ここでシスター(修道女)として生きていた時、この地球には「自由」というものがない時代でした。
わたし自身、敬虔(けいけん)なクリスチャンとして生きること、貧しい人々に手を差し伸べることこそが正義で愛だと思い、人生のすべてをそこに捧げました。
けれど、わたしはどうしたら貧しい人々を救えるのかとばかり考え、いつも苦悩の中にいました。
貧しい人々、わたしが彼らをそう視ていたのです。彼らは貧しいのでも、弱い立場なのでもなかったのです。
中には病気で弱り果て、動くこともなにもできず、ただ死を待つばかりの人も大勢いました。
わたしたちは絶えず自分たちに無力さを感じていました。もっと薬を、もっと良い環境を、もっともっと、と。
その時にふと気付きました。病気で身動きもできない人たちのほとんどは最期には自分の死を受け入れ、わたしたち修道女に感謝の意を示し、天にみまかられたのです。
彼らが、神でなければなんなのでしょうか。
わたしたちは確かに、彼らと「愛の交流」を行なっていたのです。
わたしがもっともっとと苦悩をしている間に、彼らは、確かに自らの中に「愛」を得ていたのです。
そのことを知った時にわたしの考え方は変わりました。
ここを「死を待つ家」ではなく、「愛の家」にしようと。
「愛」というものがわたしたち修道女の中に浸透してからは、まったく想像してもいないくらいの変化が起こりました。
それまで哀れみの中で病気に人々と接していた修道女たちの中に笑顔が現れ、歩けるほどに回復してきた人もいました。
驚いたことに、病から回復し、わたしたちと共に病気の方の世話をする人まで出たほどです。
自由のない時代にわたしたちは、心の中で「豊かさ」と「自由」を感じたのです。
「愛」というものはそれだけ大きな変容を無限に起こすのです。
わたしは今あなたの声を聞く準備ができています。あなたが辛い時、苦しい時にはどうぞわたしの名を呼んでください。
わたしはあなたの傍らで、あなたの手を取り、あなたの話を聞きましょう。
わたしの名はマスター・マザーテレサです。
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